第11章 インペルダウン
「まったく、この書類は終わったのでもう何も言いません。…が、次に同じことをしたら1ヶ月お菓子を禁止します!」
高らかに宣言された!…って!
「そっ!それだけはご勘弁を!1ヶ月も禁止されたら本当にこの世とおさらばしちゃうから⁉︎」
恐ろしいことを言う子だよ…
私からお菓子をとったら何が残るの?
何も残らないんだよ?そこのところ分かってるのかな??
これは絶対に周りから見たらどっちが上司なのか分からないんだろうね。
私の方がスザクより階級も上だし、偉いはずなんだけどね…
ぐすん。
「もう次からはこんな事をしないと誓ますか?」
「誓う!誓うよ!」
だからお菓子はー!
と、スザクの足にしがみつく。
「ちょっ!大将がそんな事をしないでください!」
ゲシッ!と踏まれた。
ひどいっ!しかも、地味に痛いし…
「はぁ…大将がお菓子でここまでなるのは問題になりますけど、仕方ありませんね」
はぁ〜と深い溜息をつきましたよ。
「あ、そうそう。明日の事でセンゴク元帥がお話ししたい事があるそうですよ?」
「お話し?(センゴク=めんどくさい)うん、行かな「行ってください」…はぁい」
スザクに言われるがままセンゴクの部屋に向かう。
あー、やだやだ。
スザクは私のお母さんか何かですか?ついこの間は主夫に見えていたけど、今日のは思いっきりお母さんだったよ。
ブツクサ言っている間にセンゴクの部屋に着いた。
「センゴク〜、言われた通り来たよ〜?」
これでしょうもない話とかだったら部屋に風穴をあけるからね。
「スカーレットか…。一応お前も大将だからな、明日の作戦についてだ」
…ん?
今聞き捨てならない言葉を耳にしましたよ?
…一応大将?何?一応って…。
怒るよ?殴るよ?ハゲろよ←
「作戦って?」
「いいか、明日………」
「失礼いしました〜〜」
センゴクの話もとい作戦を30分ほど聞いてやっと解放された。
ま、作戦の内容なんてほとんど覚えてないんだけどね。
だって、センゴクの話なんて元から聞く気なんてなかったし。
「何とかなるでしょ」
火拳のエース、公開処刑まであと1日。