第3章 気分屋
ここはグランドライン。
比較的天気が大きく変わる海域じゃないのでのんびりと過ごしているはずだった…。
「まったく、あなたって人は」
今、私は甲板に正座をして座っている。
そう、私が急に出航すると言ったのでスザクが怒った。
まぁ、いつものことだしそんなに反省もしていないんだけど…。
「聞いていますか⁉︎大将!」
「もー、聞いてるってばー」
てゆーか、マストのところでコビーが隠れて怯えてるよ。
ぶるぶるとふるえて…
「まぁ、いいじゃん。とりあえずコビーを見てあげなよ」
ガープに頼まれてんだし。
「もちろんやりますが、あなたは部屋にある大量の書類を片付けておいてくださいね」
ニコリと黒い笑みを浮かべていた…
恐怖…
「あの、スカーレット大将ってどういう人物なんですか?」
休憩中にコビーが聞いてくる。
訓練は最初よりはマシになったはず。
まぁ、まだまだなんだけど
「どういう人物って?」
「僕はスカーレット大将のことをよく知りません。悪魔の実の能力者とは聞いていますが、実際何の実を食べているのか知らないし、強さだって知らない」
だから少しでも知っておきたいと。
なんというか、律儀な子だな。
「能力のことはそのうちわかるさ。けど、あの若さで大将になったんだ実力は本物さ」
「スカーレット大将って何歳なんすか?」
「19歳だよ」
「…ええええー!!」
外からコビーの叫び声が聞こえてきた。
スザクにやられたのかな?
なんて思いながら書類を片付けていく私。
いつから溜めてるなんて覚えてないがとりあえず机が書類て埋まるくらいやってない。
「疲れたー」
2時間ほど整理してまだ3分の1も終わってない。
「地獄だ…」