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ONE PIECE 〜only story〜

第9章 忌まわしき日々



『はぁ、全くしつこいなぁ』

ここまでしつこい奴は初めてだよ。

今までの奴は直ぐに根を吐いたからクビ!って言えて楽だったのになぁ。

今回は神経が図太すぎる…

こっちが疲れちゃうよ。

ん?前から見たことある奴が…?

『見つけましたよ!大佐!』

…うん、逃げよう。

私は次にセンゴクの部屋に逃げ込んだ。

『なんだ、まだやっているのか』

センゴクはスカーレットにバレないようにコソッとボタンを押した。

『もー!あいつしつこすぎ!いい加減にして欲しいよ』

『いいじゃないか、今までの奴やよりも骨があるみたいで』

…そういう問題じゃないんですよアフロおじさん。

『…何か言ったか?』

『いえ、何も』

スカーレットはソファに寝っ転がった。

『そろそろ認めてやったらどうだ?』

『冗談。あいつのおかげで部屋にあるお菓子が食べれないんだから』

あーあ、お菓子の期限大丈夫かな?
全部ダメになってたらあいつの給料から差し引いてやる。

コンコンコン

『センゴク元帥、お呼びですか?…ああっ!!』

『な、何でここに⁉︎』

くそぉ!センゴクの仕業か⁉︎

再び窓から逃げた。

『ちょっと!窓は出入り口じゃないんですよ!』

と何やら声が聞こえたが知ったこっちゃない。

私はこっそり自分の部屋に戻った。



『すみません、センゴク元帥。お騒がせしてしまって』

『いや、構わん。スカーレットが丁度きたから捕まえられると思ったんだ』

さっきこっそり押したボタンはスザクへの呼び出しだったのだ。

『そ、そうですか。けど、どうして教えてくれたんですか?』

『おまえに期待をしているのもあるが…
最近、スカーレットの過去を漁っているだろう』

『っつ!…』

何でばれたんだ?
いや、それよりもどうやって言い訳をする?

『何が分かった?言ってみろ』

『…俺が調べた限りスカーレット大佐の過去はここ海軍本部に来てからの記録しかありませんでした。
実験の噂も聞いていたのでその記録を探してみましたが何も見つかりませんでした』

『まぁ、そうだろうな。スザク、お前には特別にスカーレットの過去を教える。
それを聞いた上でスカーレットの側近となるか自分で判断しろ』

試されている…
一瞬でそう判断した。

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