第2章 始まりの日
「失礼します。大将スカーレットただいま帰還しました」
「遅かったなスカーレット。2度も帰還命令を無視しおって」
あぁ…いらっしゃいましたよ。
どことなく鬼の角が見えてますよ、センゴクさん…。
「えーっと、実は少し風邪「まぁ、どうせ本部に帰ってくるのが面倒だったんだろうがな」
話を遮られましたよ。
まぁ、どうせ風邪だって言ってもすぐにバレるんだけど…。
「久しぶりに帰ってきたんだ、何か報告ぐらいはあるんじゃないか?」
報告か…
「あっ!!アップル島で“新作!アップル島限定アップルパイ”を食べてきた!!いや〜、あのそこのパイは今までで一番美味しかったね!なんたって…「そんなことを聞いてるんじゃないっ!」
また話を遮られた!!
「何かグランドラインで変わったことはあったのかを聞いてるんだ」
あぁ、そっちか←
「別に、特に変わった様子はなかったよ」
「そうか…。まぁ、異常がなかったらそれに越したことはない」
すると何やらゴソゴソと机を漁りだした。
「えーっと、帰ってもいい?」
「ちょっと待ちなさい。あぁ、あったあった」
ずいっと何かを差し出された。
手の中にあったのは“特大!いちご大福”!と…
大量の書類だった。
「なんですか?これ…」
「その書類はガープのものだ。いちご大福をあげるから届けて欲しい」
…ガープのやつ絶対に書類を貯めてたな
量がありえないほど多いんだけど…
「じゃあ、よろしく頼むぞ」
バタンと部屋を追い出された。
「はぁー。なんでこんなことを」
「仕方がないですね。センゴクさんに頼まれたんですから」
私は何故かセンゴクの部屋の前にいたスザクと共にガープの部屋へ向かっていた。