第7章 マリージョア
カツカツカツ
広い廊下に足音が響く
「はぁ、出てきたら?そこにいるのは分かってんの」
柱からドフラミンゴが出てくる。
「気付いていたか」
「そりゃあね、気持ち悪い気配がずうっとあるんだから」
「フフフッ!言ってくれるじゃねぇか」
ドフラミンゴを無視して先に進む。
「黒ひげ海賊団、あれはきっとなるぜぇ」
「…なるだろうね」
思わず足を止めてしまった。
「何か新しいことをするには一度全てを取り払わなくちゃならねぇ」
ニタニタと笑いながらこっちへ歩いてくる。
「新しい時代を始めるためにはこの時代を終わらせなくてはならない」
ピタッと後で足音が止まった。
「フフフッ!あぁ、そうさ。それをするにはまず…」
「「戦争」」
見事2人でかぶった。
「いいねぇ、最高だ、レティ。同じ考えを持つ人間がいて俺は嬉しいよ」
「…何が起ころうと、私は海軍。いざという時は前線に立つよ」
後ろを向くと、いつの間にかドフラミンゴは消えていた。
「全く、自由人め。一体何を思ってここへ来たのかは知らないが私は七武海全員の能力を記憶しているんだ、あんた物には絶対にならないよ」
どこかで聞いているかもしれないドフラミンゴに言って再び私は歩き出した。
「フフフッ、さっきのが聞こえていたか…」
力尽くでも奪ってやるぜそう呟きドフラミンゴは去っていった。
コンコンコン
「スカーレットです」
ガチャッ
「レティ、待っていたぞ」
「お前の好きな菓子を用意してたんだ、そんなところに立ってないで、こっちへおいで」
…これが最高権力なのかと未だに疑問に思う。
だって、私の前だと全員ただのおじいちゃんに戻ってしまう。
まぁ、お菓子をくれるから嫌いじゃないけど…
目の前のお菓子を遠慮なく頂戴する。
「して、最近はどうだ?」
「どうって?」
この桜餅おいしいな…
「つい先日まで、1人の海兵を見ていたそうじゃないか」
「あぁ、まぁね」
コビーのことを知ってるってことはおそらくどこかで監視でもしてたんだろうな…
仕方ないか、政府は私が敵になる恐れてるし。