第7章 マリージョア
「まぁ、喜んでくれて良かった」
「もぐもぐ…うーん、おいしぃ〜〜!!」
これはまさにほっぺたが落ちちゃうくらい!!
流石、キング オブ ストロベリー!
私がもぐもぐと咀嚼しているとクザンが思いつさだったように話してきた。
「ウォーターセブンの近くでニコ・ロビンを見た」
「ニコ・ロビンって…あのオハラの?」
「そうだ」
ふーん。
私がまだ生まれていない時、オハラという島にバスターコールがかかり、海兵は無情にも島民全員を亡き者した。
ただ一人を残して…。
その唯一生き残ったのがニコ・ロビン。
わずか8歳で賞金首になった女…。
「で?捕まえなかったの??」
「あぁ、ニコ・ロビンはある海賊団に入っていたんだ」
「ある海賊団?」
「麦わら海賊団だ」
麦わら…麦わら…?
最近、どこかで聞いた名前…。
すると、ふと1枚の手配書が頭に浮かぶ。
「あぁ、あのガープの孫の船?」
「へぇ、よく知ってるな」
「ん…。まぁね」
たまたまなんだけどね…
「けど、それが理由で捕まえなかったわけじゃないんでしょ?」
それが理由だったら大将失格どころじゃないんだけどね!
「船長に一騎打ちを申し込まれてね」
「あらら、それは見逃さないとね。て、その船長は?」
「まぁ、どうなったかはあいつら次第だな」
つまり、消していないし、捕まえてもいないと…。
「はぁ、クザンらしいわ。…ご馳走様。美味しかったよ」
私はさっさと食べてクザンの部屋から出る。
すると、タイミングを見計らったかのようにスザクに会った。
「大将、ちょうど良かった、センゴク元帥がお呼びです」
「げえっ、また?もー、いい加減にして欲しいよ」
ガサゴソとポケットからチョコレートを出すスカーレット。
「…貴方のポケットになぜお菓子が入っているんですか?」
「ん?いつでも好きな時に食べれるようにしてるの」
さーて、センゴクのところか…
行きたくないなぁ〜。はぁ…