第13章 終局
出てきたのは予想通りスザク、シャンクス、マルコの3人だった。
「なっ!お前ら⁉」
エースは気付かなかったのか口をパクパクさせている。
感が鈍ってんじゃないの?
「あらら、見つかっちまったぜ」
「だから言ったでしょう、レティなら絶対に気付きますよって」
「俺はちゃんと反対したよい」
覗いていたことを何も悪びれることをしないシャンクスに自分は反対したとさりげなくいってくるスザクとマルコ。
「全員覗いていた時点で同罪よ!!」
私は3人に向かって雷を落とした。
もちろんそれだけでやられるような人たちじゃないので単なる私の気休めだ。
ま、それでも一応3人とも黒焦げになったので満足ということにしておこう。
「あーひでー目にあった」
「どこぞの誰かのせいですね」
「全くだよい」
そういって3人はまたどこかへ行ってしまった。
まだあんまり反省していないように見えるのはほおっておいてやろう。
今日の私はそれどころじゃないんだ。
未だに放心状態のエースに近づく。
…今伝えても大丈夫なのだろうか?
「あー…、エース?」
「…えっ⁉な、なんだ?」
あー、こりゃだめだ。
完全に動揺している。
「もう白ひげのところには行ったのか?」
「いや、それはまだだ」
なるほど、まだ行けていないのか。
「じゃあ、明日2人で行こう。白ひげに言いたいこともあるしな」
私は勝手に約束をし、エースの体に手をあて回復させた。
「え、あ…」
「じゃあ、また明日。場所はシャンクスにでも聞いておくからゆっくり休んでおいて」
それだけ言うと私はシャンクスを探しに行った。
そして翌日。
準備ができた私たちは今から白ひげのところへ行こうとしていた。
「本当に大丈夫なのか?」
シャンクスに軽く場所を教えてもらっただけなので教えた本人は少し不安なようだ。
「大丈夫、ちゃんと案内してくれる子がいるから」
私は目を閉じて集中する。
“久しぶりに呼んでくれた!”
“今日はどうしたの?”
白ひげが眠っている島を教えてほしいんだ。
“いいよっ!”
“こっちだよ!”
「よし、いくよエース」