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ONE PIECE 〜only story〜

第13章 終局



コン

「センゴク~」

私は一回だけノックをして部屋にずかずかと入っていく。

「………スカーレット⁉その髪はどうした⁉」

一瞬フリーズしてハッとしたようにセンゴクは訪ねてきた。

「ああ、これ?心機一転を含めて思い切って切ってみたの。似合う?」

くるりとその場で回ってセンゴクに見せる。

ここに来る前にガープとおつるさんに店に行っても同じような反応をされた。

コンコンコン

「失礼します。スザクで…す……」

後から入ってきたスザクも私の髪を見てフリーズしてしまった。

…そんなにおかしいかな?

個人的には結構気に入っていたんだけど。

肩より上まで短く切った髪をくるくると指で遊ぶ。

「それよりもここに来たんだ、もう答えは出たんだろう」

「うん!私、海軍やめるよ」

そういうとセンゴクはふかぁいため息を出した。

「やはりな、スザクもか?」

センゴクは次にスザクに尋ねる。

「はい、俺には大将以外の人の下につく気はありません」

そう、はっきりと答えた。

「…はぁ、そうか」

これからの海軍のことを考えると大将と中将が一気に抜けるのはきついだろうな。と客観的に見て思っていた。

「ガープたちには挨拶したのか?」

「うん。ガープの拳骨をくらってきたよ。久しぶりにされるとやっぱり痛いねアレ」

まだ、ジンジンとする頭を軽く撫でる。

「…まぁ、おそらくこうなると思っていたんだ。仕方ないか」

諦めたセンゴクは珍しく椅子に背中を預けた。

なんか、一気に老けたな。

「行く当てはあるのか?」

「まぁ、とりあえずシャンクスのところに行ってそこからエースのところを目指すよ」

あとは世界を色々見て回る予定だよ。

と現時点で決まっている行動を簡単に言っておく。

「そうか、まぁ気をつけてな。たまには顔を見せに来い」

今まで言われたことのない言葉がちょっと照れ臭かった。

「…うん。じゃあね」

私は部屋にある窓を開け足をかけた。

「スザク!行くよ!」

「は?ちょっ、まさかそこから⁉うわぁぁぁぁ!!」

私はスザクを引き連れて窓から飛び出し能力を使って飛び立った。

約14年過ごしてきた場所を離れるのは少し寂しかった。

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