第13章 終局
頂上戦争が終わってようやく海軍は落ち着き始めていた。
私自身今では歩き回れるほど回復していたが、歩き回ることを許さないやつが一人いた。
「大将!何歩き回っているんですか⁉まだ安静にしていてください」
そう、スザクだった。
貴方は私のお母さんか何かですか?
「もう大丈夫だって、スザクは心配しすぎ!」
私はさっき町で買ってきたクッキーを片手にもぐもぐとしていた。
「全く、もう少しは重症だってことを自覚してください。まだ包帯も一部とれていないんですよ」
ガミガミうるさいスザクを置いて私はガープのところへ行った。
「ガープー?生きてる?」
あの日からガープはみんなの前では顔に出していないがエースと麦わらのことをすごく心配していた。
最近ではガープの生存確認も私の一日に含まれる。
「なんじゃ、スカーレットか」
うん、今日も無事に生きてるみたい。
「お菓子頂戴」
「お前は相変わらずじゃのう」
とか何とか言って結局はお菓子をくれるガープは好きだ。
面倒ごとを押し付けてくるのは嫌いだけど…
「それにしても、もう傷は癒えたのか?」
ガープからもらったわらび餅を咀嚼していると怪我のことに触れられた。
「まーね」
それにしてもこのわらび餅おいしいな。
存分にわらび餅を楽しんでガープの部屋を後にする。
すると突然外のほうが騒がしくなってきた。
気になって下を見てみると麦わらのルフィが記者と海兵に追いかけられていた。
「へぇ、やっぱり生きてたんだ」
そのことが素直にうれしかった。
そして麦わらと一緒にいたのが冥王シルバーズ・レイリーとジンベエだった。
麦わらは鐘を16回鳴らすと麦わら帽子を手に黙とうし、そのままマリンフォードを去っていった。
「ふふっ、元気になったみたいでよかった。私もそろそろ潮時かな?」
思いにふけっているとスザクがやってきた。
「ハロー、スザク」
私を探し回っていたのかスザクの息は少し切れていた。
「探しましたよ。一体どこに行ってたんです?」
「んー?ガープのとこ」
そういうとスザクは納得したみたいだった。