第12章 頂上戦争
海に飛び込もうとしたジンベイはクザンによって凍らされた海になすすべなく空中でサカズキの一撃を受け止めるもなすすべなく落ちていく。
「サカズキィ!」
私はもう一度攻撃をしようとしていたサカズキを止めた。
「なぜ邪魔をする!スカーレット!!貴様は海軍の人間じゃろうが!!」
「これ以上はエースにも麦わらにも指一本触れさせないわよ。ジンベエ!急いで麦わらを連れて行って!」
無事に着地したジンベエは一度うなずき先に進んでいく。
それを追いかけようとするサカズキの進路を断つ。
「ここから先は私を倒してからにしてもらいましょうか」
ポケットの中に入っていた最後の飴を口の中に入れる。
マグマと対抗できるものと言ったらやっぱり氷かな?
「とりあえず、何が何でも止めさせてもらう!」
まずはサカヅキの動きを止めなくちゃ。
サカヅキはサカヅキのほうで私の先にいる麦わらにしか興味がないようだ。
「貴様にかまっちょる暇はない。さっさと通してもらおうか」
強行突破をするかのようにサカヅキは能力を発動してくる。
私は氷で食い止めるが何か策はないかと頭をフル回転させていた。
武装色の覇気なら実体をとらえることはできる。
かといってそれが確実なダメージになるとは言えない。
武器を持っていればよかったがあいにくここに来るときに捨ててしまった。
「さて、どうしたものか」
あいにくマグマ対処するといえば氷で相殺するしか…
考えろ、ほかに何かいい方法はないの?
本当にこれしかないの?
すると頭の中がサァッと晴れたような感覚を覚えた。
「…そうか」
私はサカヅキと対峙しながら意識を集中させる。
「“メモリー”」
私はマグマグの能力を記憶した。
「能力を記憶しよったか。だが、それで一体何になるんじゃ!!」
サカヅキはさらにマグマを強めてくる。
氷もだんだん追いつかなくなってきた。
「一か八か、やってやろうじゃない!!」
私は能力を同じマグマに切り替えた。
同じマグマにすることによってサカヅキのマグマに干渉できる。
私はマグマをサカヅキのほうへ流動させるように仕向ける。
「厄介な能力じゃの、メモメモの実」
サカヅキはいったん能力を解除した。
「それはどうも」