第12章 頂上戦争
おねがいっ…!
間に合って…!!!
必死に麦わらの方へ手を伸ばす。
次の瞬間私の目に飛び込んできたのはサカズキの腕が貫通しているエースの姿だった。
その光景に私の目の前は真っ暗になる。
「つっ…!サカズキィィィィ!!」
私は思いっきりサカズキを遠くへ蹴り飛ばして、エースと麦わらに近寄る。
「エース!しっかりして!エース!!」
エースは麦わらにもたれかかっている。
見た所呼吸はなんとかあるけど、意識は朦朧としている感じだ。
「待ってて!直ぐに治してあげるからっ!」
私は急ピッチでエースを治療し、なんとか傷口を塞いだ。
麦わらも意識を失っていた。
「出血がひどい。急いでエースを船へ運びなさいっ!」
周りにいた海賊たちはハッ!とするとバタバタとエースと麦わらを連れて行く。
「スカーレット!!」
後ろからサカズキの声が聞こえる。
もう来たのか…。
私はサカズキと対峙する。
「何故火拳のエースを助けたんじゃ?お前は海軍大将じゃろうが!!」
これは完全にブチ切れてますね。
あーあ、私生きて帰れるんだろうか?
「私、最初からこのつもりだったんで」
そう言うとサカズキの顔はどんどんいかつくなってきた。
おおっ、こわ〜。
「あんたなんかにあの兄弟の命は取らせないよ」
私はサカズキに向かって攻撃を仕掛けた。
…が、
ガキン!!
その攻撃はサカズキに当たることはなかった。
なぜなら
「…スザクっ!」
スザクが私の攻撃を防いだのだ。
その隙にサカズキはエース達の方へ向かっていく。
「ちっ、待ちなさいっ!」
私がサカズキを追いかけようとすると
「落ちろ空の怒り」
私の目の前に雷が落ちてきた。
「あぶなっ⁉︎」
瞬時に避けて怪我はなかった。
「…どうしても私の邪魔をするのね」
「勿論です。スカーレット大将」
スザクの目は本気だった。
サカズキの方を見ると白ひげと対峙している。
この分じゃ、エース達の方は大丈夫そう。
私はスザクと向き合った。
「まさか、こんな形でスザクと戦う日が来るなんて思ってもなかったよ」
「俺もですよ。大将」
「ふっ…、おいで、スザク相手してあげる」
「剃!」
見た感じスザクはスピードで私を倒そうとしているみたい。