第3章 気分屋
「おじさーん、久しぶり!元気にしてた?」
エースと別れて1時間後私は目的のカカオ島に着いた。
「レティちゃんいらっしゃい。はい、これが頼まれてたココア。今回はおまけでパイナップルもあげるよ」
「わぁー!ありがとう」
やった!
大量大量♡
「今年は豊作でね。気候もちょうどよかったから質のいいものだよ」
おじさんはニコニコと教えてくれた。
「じゃあ、食べるの楽しみにしとくね」
私は島の人に一通り挨拶をしてから島を離れた。
「うーん…。貰いすぎたかな?」
欲張ってパイナップル10個とココア1㎏を袋に入れてもらって軍艦に帰っている途中なんだけど重い…
「おっ!あの船見たことあるような…ないような??」
とりあえず甲板に降りてみる。
うーん…あのジョリーロジャー誰のだったっけな?
すると後ろからかチャリと拳銃を当てられた。
「元気だったか?レティ」
「ベンがいるってことはここはシャンクスの船か…」
「そうだ。突然きて驚いた。で、目的はなんだ?返答次第では…」
グッと先ほどよりも強く押し付けられ鋭い殺気を感じる。
「戦闘の意思はないよ。カカオ島でココアをもらってパイナップルをおまけにくれたのは良かったんだけど、重たかったから飛ぶのがしんどくってね」
「で、ここに降りてきたわけだ」
スッと殺気と背中に当たっていた拳銃がなくなる。
「まぁ、戦闘をしに来たなら覇気をだだ漏れにしてくるんだろうな」
くつくつと笑っているベン。
すると近くで懐かしい気配を感じた。
「おっ!レティ、久しぶりだなぁ。なんでここにいるんだ?」
「シャンクス、今ちょっと休憩中〜」
「休憩?なんだそりゃ、ワハハハッ!」
バシバシと背中を叩いてくる。
地味に痛いんだけど…。
「スカーレット、俺はこの間白ひげにあってきた」
突然真剣な顔で話してくる。
こう、ぱっと切り替えができるのが凄いと思う。