第4章 二人のカタチ
トド松side
帰り道、おそ松兄さんに遭遇した僕はおそ松兄さんと帰宅した。
玄関にある靴を見ておそ松兄さんが帰宅を告げる僕の口を塞いだ。
「ただっふんふっんんん!」
「トド松、しーーー!」
おそ松兄さんは小声で言いながら人差し指を立てる。
そして身振り手振りで何か言っている。
どうやら家にはカラ松兄さんと一松兄さんの二人だけだからこっそり部屋をのぞきに行こうと言っているらしい。
僕は正直兄弟のあんな現場やこんな現場みたくないと拒否したけど、じゃあ一人で行くと先に行ってしまったおそ松兄さんの後を思わず追いかけた。
こっそり二階に上がる。
襖の前で僕達は耳を澄ました。
「・・・・・・・・・・・・」
何も聞こえない。
二人で顔を見合わせる。
そしておそ松兄さんがそっと襖を透かした。
ソファーで眠る一松兄さん。
そして・・・
ソファーから一番遠い位置
カラ松兄さんが縄でぐるぐる巻きにされて泣いていた
僕達はそっと部屋に入った。
するとカラ松兄さんが小声で助けを求めてくる。
おそ松兄さんが縄を解きながら言った。
「お前いったい何したの?お肌艶々なところ見るとヤることはヤったんだろ?」
「あぁ実は・・・」
カラ松兄さんが再びタッティーして、体力の限界だった一松兄さんが寝込みを襲われるかもしれないと思った結果縛られたらしい。
「だはははははははっ!カラ松の体力に一松が付いていけるわけねぇよな、一松可哀想~ぎゃはははははは!」
「もうっ、おそ松兄さん笑い過ぎ!一松兄さん起きちゃうよ!」
「俺は寝込みを襲ったりしない!」
その台詞におそ松兄さんの笑いがぴたりと止まった。
そして僕と二人カラ松兄さんに疑いの眼差しを送る。
「・・・・・・・・・今は」
カラ松兄さんはしぶしぶ自白した。
でも、やっぱりカラ松兄さんは優しいな・・・
今はってことは本当は襲いたいけど我慢してるって事。
一松兄さんのペースに合わせてるんだね。
一松兄さん、幸せだね♪