第4章 二人のカタチ
チョロ松side
「「ただいま」」
カラ松と一松が病院から帰ってきた。
一松は頬をピンク色に染めて目も合わせず早々に二階へと上がって行った。
カラ松は以前にもましてその後姿を愛おしそうに見つめていた。
そんな二人を見て僕達はハプニングはあったものの大成功したことを悟った。
「カラ松、お帰り。それからおめでとう!」
僕は小声でそう言った。
「やったな、カラ松!で、どこまでやったの?」
「ちょっとっ、おそ松兄さん!」
まだ、この状況になれていない一松の事を考えて僕は小声で言ったのにおそ松兄さんはいつものボリュームで言うからあわてて一発お見舞いした。
「いってーな!殴ることないだろ!」
「一松はまだこの状況になれてないんだからもう少し考えてよ!二人が別れることになったら責任とれるの!?」
「おい!縁起でもないこと言わないでくれっ、ブラザー!」
わいわいやっていると奥から母さんと父さんが出てきた。
「カラ松、大丈夫なのか?」
「あぁ、ダディー心配ないこの通りだ」
そう言いながらいつものイッタイポーズと決め顔をするカラ松を見て母さんと父さんはそうかと一言冷めた目つきで居間に戻って行った。
それだけ?と涙目になるカラ松を十四松とトド松が慰める。
生死をさまよったカラ松を目の当たりにしてかトド松が優しいなと感じた。
「ここで立ち話もなんだし、上がろう」
「ああ、そうだな」
カラ松は玄関から上がると迷わず階段に向かう。
階段を上る為に横を向いたカラ松の顔は最高に緩み切っている。
一分一秒でも一松の傍にいたいんだろうな。
リア充め!!
ケツ毛燃えろ!!!!!