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【おそ松さん】色松恋物語(BL長編)

第9章 仮装はいかが?【紅松】


トド松side



今日はカラ松兄さんと一松兄さんはデート、十四松兄さんは野球、チョロ松兄さんはハロワと本屋に行くとかで僕とおそ松兄さんだけが家に残っていた。
僕がSNSを覗いて暇つぶししているとおそ松兄さんがパタンと音を立てて読んでいた雑誌を閉じて起き上がった。


「トド松、お兄ちゃんとデートしない?」
「僕ホモじゃないから」

冷たく言って断った。
だけどおそ松兄さんは強引に僕を立ち上がらせて僕の財布を取って歩き出す。

「ちょ、ちょっと!兄さんっ、僕行かないからね!?」
「いいじゃん、トド松~。寂しいお兄ちゃんの相手してよ~?今日は出る気がするんだよねぇ~」

と言って僕を掴んでるのとは逆の手でパチンコのハンドルを回す仕草をする。
僕は溜息を吐いて言う。

「仕方ないなぁ~、その代り午後は買い物に付き合ってよね?」
「オッケーオッケー、じゃ決まり!行こうぜ!」


そうして僕たちは町に繰り出した。


仕方なくって感じで出てきたけど、最近一松兄さんと料理教室に行くとき以外で兄弟と出かけることって減っていたから正直嬉しかった。


パチ屋に付くと直ぐにおそ松兄さんは気に入った台でも見つけたのかニコニコしながら座ったので僕はその近場でよさそうな台を探す。
そうして各々打ち始めて三時間。
僕の台は一度出たもののあまり続かずドル箱一つという成果だった。
それでも昼食代にはなるだろうと換金しに向かった。


僕が戻るとおそ松兄さんの横にもドル箱が三箱ほど積みあがっていた。
だけど、当たりは去ったらしくおそ松兄さんの肩はガックリと落ちていた。
その兄さんの手がドル箱に伸びたので僕は慌ててその手を掴んだ。

「ちょっと兄さん、もうおしまい!!僕の買い物に付き合う約束でしょ!?それにもう出そうにないし勿体ないよ、換金してきてっ!」

僕はすぐそばにあるジェットカウンターを指さした。
おそ松兄さんは仕方ないな~とぶつぶつ言いながらのっそりと立ち上がり、玉をジェットカウンターに流し込んでいった。
僕はその横でお昼ご飯を食べるのにいい場所はないかとスマホを取り出した。



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