第4章 秘密の代償
静かな所に行きたい…
そう思った私が一番に思い付いたのは
「なのか…?
お前この寒いのに上着も着んと
何してんねん!!」
なんて怒りながらも
私を家に招き入れてくれる
すばちゃんの所で…
暖かい毛布で
冷えきった私の体をを包むと
温かい飲み物まで出してくれて
「家出の理由何も聞かないの………?」
そう下を向いたままポツリと呟いた私に
「そんなん別にどうでもええよ…(笑)
俺からしたら
お前が家出した時に行く場所が
ひなのとこじゃなく
俺のとこでよかったぐらいなもんやん(笑)」
なんて笑って
私の頭を撫でてくれる……
もうすばちゃんは暖かいなぁ………(笑)
何もかもが暖たか過ぎて
これじゃあまた
涙が溢れてきちゃうじゃないか……
頭を撫でられながら
またこぼれてきた涙を手で拭っていると
私の背中を
ふわりと包みこんで
「大丈夫や…大丈夫やから…」
そうすばちゃんは
何度も耳元で繰り返してくれた………