第3章 たつ兄の秘密
なのかside
リビングから
すばちゃんの怒鳴り声が聞こえる…
何を話しているのかは聞き取れなかったけど
かなり怒ってることだけは分かる…
そんなすばちゃんの声を聞きながら
冷たい水で
擦りすぎて赤くなったまぶたを
冷やしてると
洗面所の扉が勢いよく開いて
あっという間に私の体は
すばちゃんの体に包み込まれる…
「どうしたの…すばちゃん…(笑)
一人で寂しかったとか?」
なんて下を向き笑うと……
「あほかお前は……
辛いなら辛いって言えばええやろ…?
一人で抱え込んで…
そんな風に泣くな………」
そう言ってすばちゃんは
私をぎゅっと力一杯抱きしめる…
「何のこと…………?」
「今…
お前のスマホにに大倉から電話あった…
そんで……
昨日あったこと全部聞いた……」