第3章 たつ兄の秘密
そんなすばちゃんの焦った声に
「違う…違う!
これは泣いてるんじゃなくて…
空気が乾燥してて痛くなっちゃって…(笑)
だから…あの洗面所行ってくるね?」
そう急いで顔を隠し
洗面所に駆け込むと…
一人きりになったとたんに
涙が溢れ出して止まらなくなって
鏡に映る自分は
どう見たって"目が乾燥"どころじゃなく
泣き具合で…(笑)
きっとすばちゃんに変に思われたよな…?
でも今はそんなことよりも…
みんなが知ってて
私だけが知らなかったなんて…
本当に私はバカだ(笑)
一人で舞い上がって
一人で傷付いて
一人で落ち込んで
本当に
どうしようもないバカだ…
私ってやつは…(笑)