第2章 ドキドキの初デート
裕side
いつまでたっても
部屋に戻ってこない二人に
なんだかちょっと寂しくなって
暖かいこたつから抜け出し
リビングの外を覗いてみたら
玄関で一人靴を履こうとしてる
大倉がおって
「お前もう帰るんか?」
そう声をかけると
「うん…今日はもう帰るわ…
あの…横山くんごめんな………?」
なんて大倉は下を向きぼそぼそと呟く…
訳がわからんくて
「何をお前は謝ってんねん(笑)?
何か俺に謝らなあかんことをしたんか?」
そう首をかしげながら聞いた俺に
「うん…(笑)
ただ俺ほんまにちゃんとするから…
そしたらさ…俺のこと
横山くんの弟にしてくれる……?」
なんて珍しく俺をまっすぐな目で
見つめてくる……(笑)
だからなんか恥ずかしくなって
「俺より大きい弟はいらんぞ(笑)」
そう言うて茶化したら……
大倉は笑いながら背中を向けて
手を降りながら
玄関から出ていってしまって………
なんかよく分からん会話やったけど…
つまりはきっと
大倉は眠たかったんやな……(笑)