第2章 ドキドキの初デート
大倉side
なのかを泣かせても聞きたかった言葉
"好き"の一言を
やっと聞けたのに…
余韻に浸る暇もなく
サイドミラーに横山くんの姿が映って
"あかん隠れて!"
そう言ってなのかを助手席の下に座らせ
急いでその上にブランケットをかけると
俺の車に気付いた横山くんは
笑顔で車の窓を叩いて
「何してんの大倉(笑)?」
なんて不思議そうな顔をする…
「えっと…あ…そうや
暇やったから横山くんと一緒にゲーム…
でもしようと思って…(笑)」
「あぁ…そうなん?
そんならこんなとこで待たんでも
家になのかおるから入っとけばええのに?」
「俺も今来たとこやねん(笑)」
「ふーん…じゃあ一緒に行くか(笑)!」
なんて横山くんが嬉しそうに笑うから
「うん(笑)」
としか言われへんし………(涙)