第2章 ドキドキの初デート
"ピンポーン"
あぁ…誰か来た……
でも私は今とても眠たいんです…………
"ピンポーン"
だから私はお昼寝中…………
"ピンポーン"
……しつこい!
こっちはたつ兄とのデートが嬉し過ぎて
昨日一睡もできなかったんだぞ!?
"ピンポーン"
って……やばい………(涙)
デートだ…たつ兄だ…たつ兄!!!
そんな
とてつもなくやばい状況に気付いて
急いであったかいこたつから抜け出し
玄関の扉を開けると…
「だから……
相手を確認してから開けましょうって
こないだ言うたやん(笑)」
なんて笑うたつ兄が立っていて……
「あ…でも今回は分かってたもん(汗)
絶対にたつ兄だって気配で感じたもん!」
そう下を向き
モゴモゴと言い訳する私の唇を
たつ兄の指が摘まんで…
「そこは素直にごめんなさいやろ(笑)」
そう言ってたつ兄は
にんまりと笑った…………