第5章 戦う勇気 手放す勇気
大倉side
今現在なのかは丸と二人で
楽しそうに焼き肉の準備をしてる……。
横山くん…
これはあれやね…?
俺とのことを認めたふりして
あわよくば丸にぶち壊してもらおう的な
腹黒い魂胆やね………?
そんな浅はかなトラップで
俺となのかを引き離そうなんて
考えが角砂糖より甘いわ(笑)
そう思ってたのに……
「なーのか(笑)
俺も何か手伝おか?」
そう言って
二人が仲良く話してるキッチンに
近付いていくと…
「うん?
もう終わるから大丈夫やで?」
なんて…
あっさりと丸にブロックされて
あえなく撃沈……(涙)
しょんぼりしながら
こたつに戻ると
「仕方ないて……。
なのかは昔から丸が好きやからな(笑)?」
なんて慰めるふりをして
策士横山くんは
憎たらしいぐらいの笑顔で
俺の肩に手を置いた……(涙)