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365日家族

第1章 365日家族


すばるが開いた扉の向こうには

ベッドの上で裸で"ピーーー"してる

大倉となのか………(涙)


はいなかったものの…


服を着たままベッドに座り

なのかの耳を触ってる大倉がいて…?


安心したんもつかの間…


「お前ら…二人で何してんねん?

て…えぇ…なのかその耳!!」


なのかに近付いた俺が見たんは


なのかの両耳にしっかり刺さった

ピアスで…(汗)


痛そうに赤くなってる耳に触れようと

一歩近付くと


なのかは俺の手から逃げるように



「だって裕兄

いつまでも許してくれないんだもん!

私だってもう大人なんだから

自分のことは自分で決めるもんね!!」


なんて可愛いげのないことを言って

大倉の背中に隠れる…



「そやからってお前…

隠れてこそこそすればええもんちゃうやろ?

大倉も大倉や!

止めるんが本当やろ?」


そんななのかに腹がたって

そう言って大倉を睨んでみても


「横山くんが過保護すぎるんやって(笑)

なのかももう大人なんなから

俺らがどうこう言うことちゃうて。」



なんてもっと可愛いげの無い言葉が

返ってくる…(涙)



その上

俺の味方のはずのすばるさえ…


「なのか…そういうんは

大倉じゃなくて俺に言うて(笑)?

でもなのかもしっかり

大人の階段登ってるなぁ…横(笑)?」



そう言って笑って

なのかの頭をよしよしと撫でた(涙)
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