第1章 おとなの階段登ろうとする卯月ちゃん
「なんか……暇だぴょん……」
ここは佐世保鎮守府の執務室だぴょん。私、駆逐艦の卯月ことうーちゃんはいつも暇なんだぴょん。
いつも通りに任務をこなして、いつも通りにご飯を食べて……平凡な生活を送ってるぴょん。
「ほら卯月ちゃん、ちゃんと秘書艦の仕事しよっか」
この人はうーちゃんが配属している佐世保鎮守府の提督、本名は「三上 瑠璃」だぴょん。
「だってぇ……書類は全部片付けたぴょん……」
「それでも他の娘達の遠征の確認とかあるでしょ?」
「でもぉ……みんな今日は終わりだぴょん……今フタサンマルマルだぴょん…… 」
「あー……じゃあお仕事終わろっか。卯月ちゃんこのまま寮に帰る?」
「んー……でも……暇だぴょん……」
「なら、私に付き合ってくれない?」
――――――
司令官に連れてかれた場所は甘味処「間宮」の裏のおしゃれな建物。「明石バー」って書いてあったぴょん。
「いらっしゃいませ、あら、卯月ちゃんも一緒なんですね」
「明石さん、ここで何してるぴょん?」
「何って、見ればわかるでしょ?バーを経営してるのよ。」
「明石、いつもの通りと……ジュース頼めるかしら?」
「提督、艦娘はお酒飲めますよ」
「艦娘って……ある意味大人よね」
「?」
うーちゃんは2人の会話があまり理解できなかったぴょん。
―――――
「ねぇ司令官……」
「んー?」
さっきから疑問に思ってたことを聞いてみようと思ったぴょん。
「おとなって……何ぴょん?」
「ん……お酒が飲めることかな?」
「もううーちゃん飲んでるぴょん」
「車運転できることかな?」
「うーちゃんたち車必要ないぴょん」
「んー……じゃあ、おとなの遊び……やる?」
「何それぴょん?」
おとなの遊び……?明石さんに視線を向けると呆れた顔をしていたぴょん……なんだろ……?
「あとで教えるわよ」
「後でやるぴょん?」
「うん、いいかな?」
「だぴょん!」
気になるからつい返事しちゃったぴょん……。
「ふふ、じゃあ、寝室行こっか。明石、お酒ありがと」
「またのお越しをお待ちしてまーす」