第1章 壱ノ華
「この程度では、辱めとして足りませんか。」
ジルは乳首を強く摘み、力の限り引っ張る。
激しい痛みとその中に秘められる快感が胸の中を熱くして足をきゅっと閉じる。
『いっ……た…。
んっ』
「下の方も触らなければいけませんか。」
『や、ほんとに、言います!
言いますから!』
つん、と太股を触るジルにビクンっと身体を反応させる僕に、ユーリが口角をクイッとあげる。
「なんだ、てっきり見られて感じるマゾなのかと思っちゃった。」
今まで黙っていたユーリがくすりと笑ってこちらを見つめる。
『ち、ちがいます。
あ、あの、お金に困っていたんです。
生活も苦しくて、でも、ここでなら住み込みだし
給金もでるし、いいかなって……。』
「え、もしかして、
それだけ??」
「レオ、市民にとって、
貧困は凄く厳しい問題だよ。
体を売ることまでする人がいるくらいだ。」
レオに対してルイが口を挟む。
ふぅん、とレオがニヤリと笑って黙る。
『あの、もう、身なりを整えても……?』
「あぁ、でも、ここでの試験がありますので。」
えっと声をあげると、ジルは僕のベルトに手を掛けて、ズボンをグイッと下まで引き下げる。淡いピンクのパンツが顕になり、心臓が破裂しそうなくらい、バクバクと音を立てる。
『ど、どういう!?』
「焦らずとも、貴女は初めてではないでしょう?」
『いやいや!!』
聞いていないとばかりに、下着の上からジルの長い指が蕾を探そうと前後に行き来する。