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With Live Planet _この星で生きる_

第7章 アースベインの女神


「ーき、嫌いになれるわけないじゃないですかっ!」


私は顔を真っ赤にしたまま、意地悪な質問をしたガブリエルさんを見る。


フッと微笑みを漏らしたガブリエルさんが私の頭を撫でてきた。


「じゃあ、好き?」


「っっ、それはまだ…分からない…」



私がそう言うと「焦らなくていいから考えてみてよ」と言われた。



「実はさ、この部屋に来てもう3日経つんだ。アテラス5日も寝てたんだよ?」


私はハッとしてスマホを見る。
確かに日付は戦ったあの日から5日経っている。


「僕らの中で1番のお寝坊さんだね」


そう言ってクスクス笑われてしまった。


「食堂にみんないるから、準備できたらおいで。久しぶりの宴だよ」



私が返事したのを聞くと、ガブリエルさんは部屋を出て行った。



まだ高まっている胸を抑えるように深呼吸をして、髪を整えてから私は食堂に向かった。



「アテラスちゃん!久しぶり〜」


「お久しぶりです。疲れは取れました?」


などなど、私を労わる言葉が食堂に木霊する。


「はい、おかげさまで!」


みんながいるテーブルの上にはこれでもかってくらい食べ物が並んでる。



「お腹空いてるでしょ?なんせ5日も眠ってたからね〜」


そう言うミカさんの「いただきます」の声で私達は食事についた。

敵星がどうだ、など討論で盛り上がる中なんだか足の傷が痛む。


確かここ斬られちゃったところ…


バレないように確認すると、包帯に血がにじんでいた。

思ってたよりも傷の治り具合は悪そうだった。


「アテラス、食事を終えたらQRコード貼り直すぞ。俺の部屋に来い」


そんな時に言われてしまい返事が遅れてしまったがバレテはいないようだ。



「それにしても星民はアマテラスブームですね。あっという間に人気者だ」


食堂にあるテレビでも私の特集がされている。

この星に来た時の映像が映り、なんだか懐かしく感じる。


「私の第一印象は可愛らしい人でした」


「俺は意外と芯のある健気な子かな?」


「賢くて、強い奴だと思った」


口々に私の当初の第一印象を言っていく。


「リエルは?」


ミカさんがそう言うとガブリエルさんは少し考えてから口を開いた。



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