With Live Planet _この星で生きる_
第6章 平和は終わる
救護室にて足に包帯を巻かれていると、テレビに目が入った、
速報と目立つ文字で先ほどの戦いに勝ったことを伝えていた。
そこにもちろん戦闘中の私も出てるわけでなんだか気恥ずかしい。
「アテラスさん、かっこ良かったです!
弓矢でよく宇宙船射れますね!
それに自分の足をえぐるなんて…僕には無理だぁ」
興奮した様子で青年が話しかけてくる。
いくつか受け答えをしていると、ウリさんが迎えに来てくれた。
「ありがとう。君のいる星を守れて良かったよ」
去り際に青年にそう言ってウリさんについていく。
「お疲れ様です。お怪我は大丈夫そうですね。次は報道陣の前ですが体力は…?」
「大丈夫ですよ、ウリさんこそ、ここ汚れて真っ黒!」
「ーえ?あ、ありがとうございます…」
私が頬のところを指差すとウリさんが恥ずかしそうに擦っていた。
「今回来るのが遅かった理由は大量の宇宙船を送ってたからなので、前みたいに4人だったらと思うと…ゾッとします」
苦笑気味にウリさんは言いながら、私たちはだんだんと騒がしい方へ近づいていった。
「あっ、アマテラスさんが出てきましたっ!お話を伺いたいと思います」
そんな時に急にうさ耳の生えた仕事のできそうな顔をした女性が近づいてきた。
後ろには重そうな機材やカメラを抱えた人がたくさんいるて私はウリさんから離れて囲まれてしまった。
「星民はあの宇宙船を撃ち落とす姿に魅了された方が多いようですが、どう思いますか?」
ど、どう思いますかと聞かれても…
「えっと、上手く機転をきかせることができて、星民を守ることができて良かったです?」
私は戸惑っている証拠に最後が疑問系もなった。
「では、星を守るために自分の足からQRコードを切り離した時は痛くなかったのですか?」
「痛かったですが、まずは星民が優先だと思ったので……」
なんて感じで私は質問攻めにされる。