With Live Planet _この星で生きる_
第6章 平和は終わる
ードンッ
背中に何かが当たり、敵かと思い銃を向ける。
すると、私も銃を向けられていた。
「「あ、ガブリエルさん/アテラス/か…」」
なんて2人で言った後にまた背中を合わせる。
ガブリエルさんが銃を撃つたびに、温かい体温と衝撃が伝わる。
「足の、怪我は、大丈夫?」
「こんなの、なんとも、ない!」
なんて会話をしながら周りを片付ける。
時には相手の肩を借りて高く飛んだり
とアクロバットな動きをする。
なんだか楽しくて、笑みがこぼれる。
「「これで終わり!」」
お互い残り一体めがけて、銃を放ち大人しく塩酸を浴びた。
2人で向き合い、手と手を高く鳴らす。
美しいガブリエルの顔は傷や土で汚れていた。
「こちらガブリエル、中間前側全滅」
「こちらミカとラーファ!左翼前側全滅!」
「ウリエルです。最終扉死守完了。
敵は一体も残っていないことを確認。
…我々の勝利です」
スマホから聞こえたその言葉。
「勝利か…良かったぁ〜〜!」
私が安堵の声を漏らすとガブリエルさんも同意してきた。
「アテラスは早く治療行って、QRコード付けなきゃだね」
そう言いながら私たちは扉の中へと入る。
全員軍服は塩酸や斬撃のせいでボロボロだし、顔に火傷を覆ったりしている。
「お疲れ様です、みなさん」
「お疲れ様、数凄すぎ!疲れたぁ〜〜」
「アテラスの判断のおかげで助かった」
「宇宙船からの塩酸やばかった」
などとみんな思い思いに戦果を語って射る。
「アテラスさん!救護班です!治療を!」
そんな余韻に浸ることなくら私は見送られながら救護室へと運ばれた。