第6章 平和は終わる

ラーファさんの担当場所は扉から1番離れたところ、つまり最前線だった。


そこが全滅したということはこれ以上敵が増えることはないということだ。


まだあまりのある爆弾で一気に片す。

あと50体くらいだろうか。

敵との距離は縮まる一方だ。




「ーっっ⁉︎ 後ろに！…」



そんな時に後ろの敵に気づかずに、足元を剣で斬られてしまった。

慌てずに処理をするが、斬られたところは案外深いようで、QRコードが見えてしまった。



「ーピピピッ、QRコード発見。読み取り開始…」



そんな時に突如、敵のロボットが話し始めた。

確かQRは読み取られたら、弱みを握られるのと同じなんだっけか…



「ふぅぅ、…ゔぅっ…」


わたしはQRコードの位置に短剣を刺して、そのままえぐりQRコードを切り離す。



「アテラス、どうした？」


「ラーファさん？えっとQRが、読み取られそうだったので、切り離しましたっ……」


痛みはあるがまぁ、大丈夫だろう。

わたしは最後の爆弾を弓矢に付け、敵の固まってる部分に射る。


すぐにその場を離れると、すぐに爆発音が聞こえた。


「こちらアテラス。右翼前側全滅させましたっ」



わたしは清々しい気持ちで報告をする。

しかし、ミカさんとウリさんそれにガブリエルさんのところにはまだまだいる。



「アテラスッ、悪いけど、こっちを！」


途切れ途切れに聞こえたガブリエルさんの声はいつもと違って余裕がない。


私はそのままガブリエルさんの方へ向かいながら、敵を銃で撃つ。