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With Live Planet _この星で生きる_

第5章 最怖の相手


「あなたは縛らない方が綺麗ですね。

なんて…言いたい言葉はこれではないのです」



もう心の奥深くに隠そうとしても、あなたを見るといつも吐いてしまいそうになる。


この気持ちを伝えてしまったら私とあなたの関係はどうなるだろうか。



ーあなたは私を嫌いますか…?



「言いたい言葉は…なんですか?」



彼女は今私が一番言って欲しくないような、でも言って欲しいような事を言った。



そんな事を言われたら、抑えきれなくなる。




「ー私はあなたのことが好きになりました」



言ってしまった、しかも衝動的に。

うっかり彼女の目を見てしまいそらすことができない。



「え…?えっと///……んっ⁉︎」



彼女がどもっている間に私は更に接近する。



頭の中ではもう止めろと警告音が鳴っている。

でももう我慢できない、止められない。



彼女の艶やかな口元に手をやり、その手にキスをした。


ふんわりと香った彼女の匂いと柔らかな感触。


これでも我慢した方だ。
本当は手を合間に入れたくなかった。



「ーあなたは私のものではないので…勝手にすみません」



そう言いながら、彼女の口から手を離す。



私の心臓は相手に聞こえてしまうくらい音を立てている。


目の前には口元を手で押さえ、顔を真っ赤にしている可愛い人。



「ーし、失礼しますっっ!///」



そのまま彼女はドレスを翻すように部屋を出て行ってしまった。




「ーあぁあ、やってしまった…。
ですが後悔はない、です」


誰に宛てた言葉かは分からないが、
1人で言葉を吐いた。



温かな彼女の温度が残った手を見ると、
手袋に口紅が彼女の口の形についていた。


そこにもう一度キスをする。



「どうか私を嫌わないで…花凛さん。私はあなたが好きだから」



ーあなたの過去は全て受け止めるから。



私の目からすっと1つの濡れた筋ができた。

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