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With Live Planet _この星で生きる_

第5章 最怖の相手


ウリエルside


久しぶりに楽しかった外出で、嬉しい気持ちで部屋へと戻った。



いつも男だけでのむさ苦しかったが、今回からはアテラスさんも加わったのだ。



リエルから連絡があり即座にドレスとメイクを取り寄せてた。


最初はアテラスさんもスーツの予定だったがやはり女性はドレスの方が良いだろう。


まぁ、ただ単に私が見たかったのもありますがね…。




彼女の為にドレスを選び、スマホで調べた通りに髪をセットしてメイクをしたらとても美しくなった。


もともとの可愛さはあどけなさとなり、彼女に奥深い魅力を出していた。



思い出す度、顔がにやけてしまう。




コンコン



なんて思っていたら扉が叩かれた。
私が返事すると、アテラスさんだった。



まだドレス姿で、髪が少し解け気味だったのがまた色気を出していた。


にやけた顔を戻して、いつものように微笑む。



「どうされました?」


「このドレスとかどうしたら良いですか?」



ドレスの裾を持ち上げながら笑うアテラスさんはとても可愛い。



「あ、それならアテラスさんが持っていてください。パーティーなどで着たらどうです?」



この姿が見られるのなら毎日がパーティーでも良いかもしれません。



そう思いながら無意識に私は彼女に近づいた。


「とても綺麗です。いつも元気で強く美しいあなたに似合ってます」



思ったことが自然と口から漏れ出た。


すると彼女はお礼を言った後、その場でくるりと回って見せておどけていた。



なんて可愛んでしょう、妹を思い出すなぁ



解けかかっている髪飾りを外すと、髪の毛は綺麗に彼女の方へと落ちた。



「??…どうされました?」



最初に会った時もアテラスさんはこの髪型だった。


あの時から強く、儚く、美しかった。
思えば私は一目惚れだったのかもしれない。

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