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With Live Planet _この星で生きる_

第5章 最怖の相手


店員さんに試着室へと服と共に閉じ込められる。


あれ?こんなことさっきもあったな。


なんて思いつつも着替えるたびにカーテンを開けると様々な感想が飛び交う。


「もう少し明るい方が…やっぱり黄色かなぁ」


「パーカーはこちらなんでどうでしょう」


代わる代わる違う服と共に私は着せられる。


そんな所に4人が戻ってきた。


「やっぱり着せ替え人形にされてる」


「まぁ。なんでも似合いますからね」


「この店全部買えば⁇」


「金はあるが服を置く場所がない」


なんて話が遠耳に聞こえた。
後半はスケールのでかいことを言っていた気がする。


私は顔でなんとか助けを求めるが、4人ともニコニコしながらこちらを見てるだけだ。



店員さんがそれから満足したのは約30分後だった。

この店のすべての服を着た気がする。


「…着すぎてどれを買えばいいかわからないので決めてもらっていいですか?」


私は苦笑い気味に店員さんに言うと、
店員さん内で会議を始めた。



そのまま予定よりも多い8着を購入したが、当初の予定外のジャンルの服は無料でくれた。


「「「ありがとうございました〜」」」


丁寧にお辞儀をされ、私も礼を仕返して店を後にする。


「フゥ〜、つかれたぁ〜」


「着せ替え人形だったね」


なんて話ながら歩いていると、ガブリエルさんが私の荷物を持ってくれた。


「あっ、いいですよっ!重いし!」


「なら、そんな重いものアテラスには持たせない」


なんていつものように自分論を繰り広げ、ついには持たせてしまった。


こういう優しいガブリエルさんは大好きだ。

最初会った時なんか使い捨ての駒って呼ばれましたからね。



こうして私たちの楽しい夜は終わった。

自室に戻るとハンガーに全て買った服を
掛けて、手を洗った。


お風呂に入ろうと思ったら、このドレスや髪飾りはどうしようと思い、とりあえずウリさんの部屋へと行った。

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