With Live Planet _この星で生きる_
第5章 最怖の相手
観光目的で城の外に出るのは初めてだ。
この星に来てはや4週間、ここまであっという間だった。
城の外と言えば緑溢れる場所だ。
「楽しみだなぁ〜♪」
スキップ気味に私は部屋へと戻った。
部屋に戻ってから1時間が経った頃、
スマホがなった。
「ガブリエルさん!どうした…の?」
敬語になりそうなので気をつけなければ
もしかしたら電話をかけ直さなければなくなる。
「17時30分に行くから、ウリの所に今から行って」
「ウリさんの所?分かった」
そこで電話を切り、ウリさんの所へ向かい始めたが一体なぜウリさんの所なのだろう。
そう思いつつも、ウリさんの部屋をノックする。
「お待ちしてました!時間無いから早くこちらに!」
部屋からいつもよりトーンの高めの声でウリさんが呼ぶ。
部屋に入るとウリさんの格好にびっくりした。
「わぁ、ウリさんカッコイイ!
でも、なんでスーツ⁇」
ウリさんはスーツに、白い手袋という
いかにも紳士らしい格好で凛々しかった。
「外に食事に行く時は正装するんです。
一応私たちは有名人なのでね?」
なるほど、と私が納得しているうちに
ウリさんは私の髪の毛を結っていく。