With Live Planet _この星で生きる_
第5章 最怖の相手
「第1級戦闘士は侵略者から星を守るわけだけどその光景は撮影されて、人々の
テレビで放送される。
だから僕たち『正義のヒーロー』は絶対死んではいけない。」
自分の星が侵略されかけてるのに、テレビで応援なんて呑気な話だ、と毒づいたのは心の中で収めておいた。
「侵略の頻度は?」
「1ヶ月に2、3回かな。
ちなみに僕たちは死人を出したことも、
侵略されたことも無いから。」
流石すぎると思いつつも、あの強さが4人となれば案外いけるのかもしれない。
「侵略する前に速達が届くから、届いたら僕たちは戦闘準備にかかる。
向こうの軍隊の平均は人の数8000人、
武器の数10000個かな。
もろ戦争なのに僕らはたった5人。
武器は使いたいだけの数、種類は用意はできるよ」
はい訂正、案外キツイかもしれない。
8000人を相手⁉︎無理ゲーだわ!
少なくとも1人、1600人を相手しなければならない。
「8000×3人を一ヶ月で殺すんですか?」
「殺すけど、相手は機械だよ。正しくは人(にん)ではなく体(たい)かな」
「ですよね、1ヶ月に24000人にも星民を失ってたら星が成り立ちませんよね」
私がひとりでに頷きながら、納得しているとガブリエルさんは笑いかけてきた。
「気にするところが面白いね。
女の子とか甘い人なら24000人も殺せないって言いそうなのに。
ますます、気に入ったよ」
それからも戦闘士についてを話を聞き、
私の取るメモの量は着々と増えていった。
ボーン、ボーン
鐘がなり、午後4時を知らせる。
「訓練終わった頃だし、僕らも終わろう。今日は城から出て、外で晩ご飯食べよう?あとで連絡するね」
そうして私はガブリエルさんの部屋を出た。