With Live Planet _この星で生きる_
第5章 最怖の相手
「失礼します」
私がガブリエルさんの後に続き、部屋に入ろうとしたら目の前で扉を閉められた。
「….え⁉︎ちょ、ガブリエルさーん!」
ドンドンと扉を叩くと、中から「敬語…」という声が聞こえた。
どうやら「失礼します」が悪かったようだ。
失礼しますを敬語じゃなくするとなんだろう。
私は考えながらドアノブを捻り、一言。
「失礼する…?」
ガブリエルさんは私をジーッと見ているがドアは閉められてないのでセーフだろう。
「失礼するってどっかの上官なの?w」
向き合ってる私の前で口で手を隠しながら、密かにバカにしてくる。
「あ、あなたがタメ語って言ったからっ!」
私は必死に抗議してたが、確かに「失礼する」は可笑しいと思う。
最後は2人してしばし爆笑していた。
それから気を取り直して、席に着く。
「第1級戦闘士の説明はまだしてないんだよね?今日はそれ話さなきゃ」
そう言うとガブリエルさんは他の戦闘士と第1級戦闘士の違いから教えてくれた。
「まず、普通の人と戦闘士の大きな違いは収入、納税の義務、他星へ行く権利など様々だ。便利なのは城下町の物は軍備から出るから。必要なものがあれば買うといいよ」
「へぇ〜、他星へ行っていいんだ」
私がそう言うとガブリエルさんに突っ込まれた。
「…他星へ行くと、旅行ではなく侵略とみなされるけどね」
侵略…旅行出来ないじゃんっ!
身の毛もよだつそんな話を聞かされしばし放心しているとすぐに話は切り替わる。
「次、第1級戦闘士はアイドルだよ。
この城から出れば、あっという間に囲まれる。
尊敬の眼差しで子供達にあこがられる」