• テキストサイズ

With Live Planet _この星で生きる_

第5章 最怖の相手


一通り騒いだ後、また机を囲みツマミを食べる。


リエルはラーファを部屋に戻すため、先ほど担いで出て行った。


「おらゃぁっ!」


ボフッと言う音と共にアテラスちゃんが
俺のベッドへとダイブしていた。


その様は天使が飛んでいるみたいで
美しくて、とても可愛かった。





アテラスside



フカフカのベッドはいつぶりだろう。

いつもは薄い毛布の上で寝ているため寝心地が最高すぎる。


「フワフワァ〜〜、きもちぃぃ〜」


お酒のせいか体が熱くて良い気持ちだ。
このまま寝てしまいたい。

仰向けに寝転がり、目をつむった。

ボフッ、ボフッ


なにやら音が鳴り、振動した。

そしてすぐそばには赤い頭とクリーム色の頭。


「……ウリエリュしゃんと、ミカエリュしゃん?」


頭が動き、こちらを見てくるとその顔は可愛らしい笑顔だった。


「アテラスさん、好きですよ〜」

「俺もアテラスちゃん、好き〜」


私も〜……とかならないからっ!

急に温かかった体が冷めた気がする。
すぐ近くには2人の顔がある。

2人とも少し顔が赤くて、目がトロンとしてる。
すごく色っぽく感じる。


動く度にベッドがギシギシ軋んでいる。

あ、これキスされるかも……

じゃなくてやばいっ!逃げなきゃっ!


と思ってもあまり大きくないベッドに3人もいるため、身動きができない。


2人が近づく度に、フルーティーなお酒のにおいがする。


体をジタバタさせてる時に、扉が開いた。


「あっ、ガブリエルひゃん!助けてっ!ガブリエルひゃん!」


ギリギリ動かせる手を伸ばしていると、ふいに体がグイッと引っ張られたため浮いた。


そしてすぐ上にはガブリエルさんの顔があった。
近くで見たらとても綺麗な顔をしている。


「ありがとう、ございます…」


「なにしてんの?女の子なんだから気を付けなきゃ。ミカもウリも酔ったらキス魔だからね?」


その当の二人はなぜか同じベッドですっかり寝ている。


水飲んだら?呂律回ってないよ」


そう言ったガブリエルさんは私の手を握ったまま机へと向かい、水をくれた。

/ 233ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp