• テキストサイズ

With Live Planet _この星で生きる_

第5章 最怖の相手


「お疲れ様でしたぁ~」


私は伸びをしながら席に座る。


「お疲れ様、アテラスちゃん」


「お疲れ」


約束の時間に食堂へと来た私たちは、
今日の訓練について話の花を咲かす。


「すごっかったね、リエルの事投げて」


「てこの原理を使えば簡単でした…そういえばウリエルさんとガブリエルさんは来てないんですね」



「ガイア様とお話があると言っていた」


ガイア様と言えば、前も誰かが口に出していたはずだ。


「ガイア様ってどなたですか?」、


「ガイア様はこの星の王様だよ」


王様…と復唱し、言葉を理解する。


「先に食べ物取ってくるから、席見ててくれ」


そう言って、ラファエルさんは席を離れた。



「ーガブリエルさんってすごいですよね」


「リエル?確かにそうだけど、どうしてそう思うの⁇」


「負けました、って言うのは正しい投了の仕方。そして凄く悔しい。
でも言える人って絶対強くなる。
これをおろそかにしたら上にはいけない。

そう思うから、だからガブリエルさんが
言った「負けました」は凄くかっこよかったです」


私は思った言葉をズラズラと並べていく。


「…………」


ミカエルさんは何も言わず、私を見つめてくる。

あれ、変なこと言ったかも…


「…あのぉ~」


「ープッwあっははは、ははw
アテラスちゃんったらww」


いきなり大笑いされてどうしたらいいか分からない。


「あは、ごめんごめん。ほんっとに良い子だね。俺もそうだと思うよ。

俺は負けましたの言葉をそういう風に捉えてるアテラスちゃんも凄くかっこいいよ」


「ー俺もそう思う」


「ラ、ラファエルさん⁉︎聞いてたんですか?」


「聞こえるも何も、声が大きい」


「えっ⁉︎私そんな力説してました?」


「してた、してた」




/ 233ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp