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With Live Planet _この星で生きる_

第5章 最怖の相手


ウリエルside


彼らが向き合った時に場の雰囲気が変わる。


ガブリエルが他の戦闘士の前で戦うなど今までなかった為、そのせいで場の雰囲気がもともと変わってはいたが。



「この勝負どうなると思いますか?ラファエル?」


「先ほどの練習風景で言えばガブリエルだが、ウリエルをあそこまでやった時の力を出せばいい勝負になるんじゃないか?」



同感です、と返事して私たちが彼らを見る。

軽くジャンプしたり、ストレッチしたりしてやる気は十分なようだ。


「2人とも準備はいいですか?」


2人はこちらを見て、少し微笑む。


「皆さんは闘い方をしっかり覚えて。
ルールはどちらかの体が地面に3秒以上ついたら負けです。
体というのは、背中やお腹などの広い範囲だけですので、手や腕はダメです。


それでは…START.」



私が言い切った瞬間、風が起こった。

そして彼らの位置が左右逆になっている。


お互い後ろを向き合ってることから、
どちらも攻撃を仕掛け、どちらも交わしたというところだろう。


そここらアマテラスさんが片手を床につけ、そこを軸にしながら回し蹴りをする。


ガブリエルがそれを避けつつ、足を掴み自分に引き寄せる。

しかし、その工程を読んでたアマテラスさんはガブリエルの体を壁にして宙返りをし離れる。


一連の攻防にかかった時間、約1秒。



今の攻防戦、私たち以外見えていないんじゃ…



それからも着々と攻防を繰り返すが
とにかく早い。



「この2人を見本にするんじゃなかった…」


お互い敵視してるのだから、きっと今は手本という事を忘れ、なんとか倒そうとしているはずだ。


楽しんでいるのか半笑しているところが怖い。



ガブリエルの蹴りを流し、距離を置いてから反撃をする。

お手本のような流れ。だが早すぎる。



「ミカエル、麻酔銃2丁持ってきてください」


「もう持ってきたよ」


ミカエルは当然のように麻酔銃を見せてくる。

みんな考えは同じようです。



踊るように両手両足を動かし、体をしならせている。

アマテラスさんの髪が生き物のように、
彼女に合わせて綺麗になびく。
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