With Live Planet _この星で生きる_
第4章 戦闘士訓練開始
さて、相手は機械。
生き物と違い、弱点がよく分からない。
「まずはモニターの後ろ側を狙ってみるか…ゎっ!」
そんな事を言ってる間に、何かが空を切った。
私はそれに即座に反応し勢い良くしゃがむ。
私は後ろの壁を振り返って見る。
「あ……」
見たら分かってしまった。
後ろの壁にめり込んだ銃弾が、周りの壁にヒビを入れていた。
私に当たったら即gameoverだろう。
つまり【死】だ。
「あはは、あー!なるほど!そういう事かぁ」
私が乾いた笑いをしているうちにもSidora systemは攻撃を止めない。
先ほどのウリエルさんが言っていた
「やれるもんならやってみろ…ですかね?」という言葉。
本当の意味は「殺られる前に殺れるもんなら殺ってみろ」だ。
私は左右上下に交わす中、弾切れのようで一時弾が止んだ。
これは反撃するしかないよね?
首の骨を鳴らして、銃を構え直す。
「…だったら殺ってやるよ」
私は2丁拳銃をぶっ放す。
当たってるかは確認しない。
絶対当たってる事を知ってる。
だって私だから。
私は反動に耐えながら、急所を探す。
ーガチャンッ
甲高い音がして、Sidora systemの片手がもげた。
それにモニターも剥がれてきたところに撃ったらあからさまに体勢を崩す。
急所はあそこだ。
私は撃って撃って撃ち続ける。
弾が切れても、すぐにリロードしてまた撃つのを繰り返す。
ーダンッ、ダンッ、ダンッ
私が3発を心臓あたりに撃つ。
するとSidora systemは見事に崩れた。
ードガァァァァンッ
「え。ぁ、えぇぇぇぇぇぇ‼︎」
一瞬の内に私の視界はオレンジ色の炎になる。
咄嗟に防いだが無意味だろう。
せっかく壊したのに私死ぬのかな。