With Live Planet _この星で生きる_
第4章 戦闘士訓練開始
「お待たせ。じゃあここから好きな武器を選んでね。
あ、B1567の人は俺のところまで!」
そう言うミカエルさんのところにB1567の人と思われる人が行った。
武器は何にしようかな、
2丁拳銃があるなら、それでいいか。
Sidora systemの方も銃にしよう。
私は武器待ちの列に並び、少し待つと先頭になった。
「2丁拳銃ってありますか⁇」
「はい、ありますよ。システムの方はどうされますか?システムの方は2丁拳銃がないのですが…」
「大丈夫ですよ、拳銃にします」
「分かりました。頑張ってください」
そう言って私に笑顔で2丁拳銃を渡してきた。
頑張ってくださいの前に「せいぜい」と言った気がするけど。
そのあと詳しい話を聞くと、Sidora systemに搭載されている【異次元空間】機能により、戦闘場所は問題ないようだ。
異次元空間…Sidora systemが作り出す仮想空間。実際に身体も移動しているため、空間内で死ぬ=普通の空間でも死ぬ。
「私もそれぞれの空間に見学に参りますね、それではSidora systemの操作を始めてください」
私はSidora systemの心臓あたりにあるスマホのような画面部分にある
【space】をタップする。
『Now loading…complete.』
その声で一瞬で私たちの周りには大きな空間が生まれた。
先ほどまでたくさんいた人たちはいなく、たった2人だ。
また画面を見ると【START】の文字があったのでそこをタップした。
『Sidora system load……
Sidora system control perfect……Are you ready?』
(シドラシステム処理中……シドラシステム処理完了……訓練を始めて宜しいですか?)
「……Yes.」
(……はい)
静かに響いた静かな声に機械は反応した。
ーーキィィィィィン
耳障りな機械音がなる。
高鳴る鼓動、たぎる血液、みなぎる力。
『5…4…3…2……』
カウントが0に近づく声と共に、手に持っている2丁拳銃がガチャッと音を立てた。
『…1……0…Start.』
私たちの《喧嘩》のゴングが鳴り響いた。