With Live Planet _この星で生きる_
第4章 戦闘士訓練開始
「皆さん、今から訓練を行うための
検査を行います。」
9:00になったのを確認したウリエルさんは総勢70名以上の人の前で話し始めた。
「皆さんに見合った武器をこちらで見ます。1人ずつなのでその間は皆さんにはご自分で、拳銃、短剣、長剣、弓から選んでもらいます。
それを使い、【Sidora system】と戦ってもらいます。
Sidora systemとはアースベインにて開発された人工知能が備わったアスト型の訓練用の機械です。
個々で備わっている武器が違うので
自分と同じ武器の機械を選んで、そうでないのを選んでいただいても構いません。
質問はありますか?」
私は話を理解した上で、いろいろ考えたところ一つの質問が浮かんだ。
「機械を壊してもいいのですか?」
「そうですね、逆にアマテラスさんは
機械を壊すことができますか?」
「場合によっては…ですかね?」
なぜ質問し返すのか分からなかった
ため、ウリエルさんの言葉を待つ。
「実はSidora systemを壊せた方は今の所第1級戦闘士だけなのです。
なので………」
この後に言い放ったウリエルさんの
言葉は私の闘争心が沸騰する要因となった。
「やれるもんならやってみろ…ですかね?」
うわー、この人変態だ。性悪だ。
あの薄っぺらな笑顔の裏の毒舌。
内心「お前なんかが出来るわけないだろ?」って見くだしやがった。
あの笑顔で、あの目で、私の方を見て。
「粉砕してやる…絶対」ボソッ
だから私も無言の、飛びっきりの笑顔で「分かりました、やってみますっ」
と答えた。
そのあと、ミカエルさんと共に
100を超えるであろう武器とSidora systemが運ばれてきた。