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With Live Planet _この星で生きる_

第14章 誰が守れるか


「ただいまー…」



小さな声で挨拶しながら家に入ると一階には誰もいないようだ。

そのまま階段を上ると、寝室に入ると2つの寝息が聞こえた。



ぐっすり寝てる…疲れてたんだね。



毎日、毎日私の元へ来ては看病してくれたりお話ししてくれたりとお世話になった。



スゥとリュウの頭を撫でてから、私は朝ごはんを作り始めた。





午前8時、階段を下りる足音が聞こえた。


朝ごはんを作り終えた私はテーブルで彼らを待つ。



「……っ花凛!!!」



居間に降りてきたスゥが私に気づき、すぐに抱きついてきた。



「ただいま、スゥ!リュウ!」



続いて抱きついてきたリュウの背中にも腕を回してみんなで笑う。



「おかえり、待ってたんだよ!」


「うんっ、ありがとうっ!」



そんな感じで私たちは暫し幸せに浸った後、朝ごはんを食べた。



「スゥ、10時になったらみんなにテレビの前に集まってほしいの」


「???…分かったよ。伝えてくるね」



そう言ってスゥは家を出ていった。



その間、私とリュウで久しぶりに遊ぶことにした。



「花凛お姉ちゃん、テレビに映ってた時カッコよかったよ!

村のみんなが花凛お姉ちゃんのこと応援してたっ!」


「ほんと?ありがとう。

スゥとリュウ達を守りたくて必死に頑張ったんだよ」



リュウを抱っこしてたかいたかいをしてあげるとキャッキャっと笑ってくれた。


この笑顔を守れて本当によかった。



そんなことを思ったりしながら幸せの余韻に浸っているとあっという間に10時になった。



「お姉ちゃん、テレビで何かやるの?」


「うんっ、私の大事な節目なの!」


「ふしめ…?」と不思議そうな顔をしているリュウにも笑いかけながら私たちもテレビの前に向かった。






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