With Live Planet _この星で生きる_
第14章 誰が守れるか
「失礼します…」
扉をノックして中に入ると、救護室には笑い声が響いていた。
アトリ村に行ったときお世話になったスゥさん、リュウくん、そしてアマテラスが笑っていた。
あんな顔久しぶりに見た…僕らがあの笑顔を奪ったんだ。
そう思うと胸が痛んだか、耐えながら中に入る。
「今、嘘を見抜く薬を飲んだ。
これから質問するから答えてくれる?」
僕がそう言うと、スゥさん達は一度外に行きアマテラスと2人きりなった。
「アマテラスはワンの足を短刀で刺してない?」
「刺してないよ」
頭の中には何の音もならなかった。
「アマテラスはワン達に意地悪をしていない?」
「してないよ」
またしても音はならなかった。
それから僕が信じてこと1つ1つ質問すると、アマテラスは1つ1つ否定して行った。そして、どれも音はならなかった。
「さ、最後に1つ。答えたくなかったら答えなくてもいいから…。
アマテラスは僕らを信じてた?」
「………いいえ、信じてなかった」
………ピーーー。。。
頭の中に音が響いた瞬間、僕の涙腺は崩壊した。
悪者は僕たちだ。アマテラスを信じてあげれなかった。
「ごめ…ごめん、なさい。アマテラス、ごめんなさい」
謝ってももう遅いのは分かってる。
椅子から崩れ落ちた僕は床に涙を垂らしながら何度も何度も謝った。
すると、柔らかい匂いが僕を包んだ後に顔の前にティッシュが差し出された。
「そ、んっなに、泣かないでください。
騙されてただけですし、責めませんから」
ブランケットをかけてくれたアマテラスも顔をぐちゃぐちゃにして泣いていた。
「私も勝手に出て行ったりしてすみませんでした。…もう大丈夫ですから!っと、わぁっ!」
そう言ったとき、アマテラスは派手にベットから落ちた。
普通なら転ばずに立つことができたはず、それができなかったのは片足がないから。