With Live Planet _この星で生きる_
第14章 誰が守れるか
朝食を終えると、スゥは1度村に戻るそうだ。
「バァバのところにリュウを預けてきたんだ。きっと花凛に会いたがってる」
そう言って彼は帰っていった。
することがなくなった私はテレビを見るが今回の侵略のことが相変わらず報道されていた。
「勝手なことばっかり….」
失踪中に私がいた場所、失踪した理由などを勝手に専門家の様な人が述べている。
ま、どちらも的外れもいいところだが。
コンコン
その時、部屋をノックされて返事をすると部屋に入ってきた。
「…こんにちは。ガブリエルさん、ラファエルさん、ウリエルさん、ミカエルさん、ワンさん、トューさん。
みなさん、ご無事な様で…」
あくまでも他人行儀で私は挨拶をした。
「お久しぶりです、アマテラスさん。
この度は星を守っていただきありがとうございました」
あちらも他人行儀での話し方だった。
「動ける様になり次第、私は出て行くのでご心配なさらず」
これ以上話すことはないことを示すために私は布団を掛け直した。
「…恩を着せたつもり?勝手に消えて勝手に現れてさ。謝りの言葉もないわけ?」
そう言ったのはミカさんだった。
私は顔を上げずに話を聞く。
「ワンとトューに酷いことして悪者はお前なのに、勝手に星救ってヒーロー気取りかよ。偽善でしかないね。
足一本なくして悲劇のヒロインぶるお前が目に見えるよ」
それからも言葉は続いていたが全く耳には入ってこなかった。
でも1番最後の言葉だけは聞こえた。
「…人間のくせに」
唇を噛んで必死に出てきそうなものを抑えた。
別に期待なんかしてなかった。
「そ、そうですか…。勝手なことをしてすみませんでした。できるだけ早く出ていきますので」
私は薄っぺらい微笑を貼り付けながら、彼らを見てそう言った。
ーーガララッ
「ーふざけんなよっ!!」
突如聞こえた声で私たちは一斉に扉の方を見た。