With Live Planet _この星で生きる_
第14章 誰が守れるか
扉の中になんとか運べば2級戦闘士の人が集まってきた。
「本当にアマテラスさんだっ!」
「いいから早く、ラーファさんを!
敵の情報を教えて、残数はどのくらい?」
「は、はいっ!残り3機で350体ほどと思われます。稀に爆弾を投げてくるのでそれに当たれば命はないかと…
壊した際に飛び散る液体は塩酸のようなものだと思われます」
350体ならまだなんとかなりそうだ。
「私が援護するからみんな全員運んで!」
そう言って私はまた外に飛び出した。
先に残りの3機を撃ち落としてから周りの奴らを撃ちまくる。
ちらっと後ろを見たらみんなの事をなんとか救助出来てるようだ。
しかし、ガブリエルさんだけが奥の方にいる巨大な敵の真下にいるのでまずは雑魚を片付けなければならない。
剣と銃を使いながらなんとか敵を討伐する。
塩酸もどきを気にする余裕がないので身体中火傷していて、ヒリヒリする。
しかも、敵が多いから全ての攻撃を止めきれずに何回か剣が体をかすめた。
「アマテラスさん、追加の情報です。
塩酸もどきには毒も含まれています」
今言われてももう遅いわっ、と言いたくなったがもうしょうがない。
「作用は筋肉麻痺などです」
身体が重く感じるのはと言うわけでなく毒のせいということが分かった。
早く片付けなきゃ筋肉が動かなくなってしまう。
「分かりました、出来るだけ回避します」
そう言ってる間にもたった今倒したロボットの塩酸もどきを浴びてしまった。
残り100機をきったかな…あともう少し!
そう思った時、足に鋭い痛みを感じて下を向くと剣が出ていた。
後ろを向くと、ロボットが私の足に剣を突き刺していた。
すぐに心臓部分を銃で撃ち、ロボットが倒れたのを確認してから私は剣に手をかける。
「ゔんっっ…あぁぁっ!」
一思いに剣を引き抜くと、多量の出血はやはり免れなかった。
「アマテラスさん、大丈夫ですか?」
「…だ、大丈夫。まだ、動ける!」
出血を気にせずに私は敵に斬撃と銃撃を交互に繰り出した。
私はここで止まるわけにはいかないのだ。
守るものがあるのだから……。