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With Live Planet _この星で生きる_

第14章 誰が守れるか


「バァバッ!転移装置貸してくれませんか?」


ドアを開けるなり、私は言った。



「…何に使うんじゃ。まさか、行くのか?」


「大切な人を守りたいんです。
みんなが私を助けてくれたから、今度は私が守ります」


「お前が死ねば、スゥとリュウは深い傷を負うぞ」



そう言われて、決意したはずのことがまたしても揺らいでしまった。



私が死ねばスゥとリュウが傷つく。

でも私が行かないともっと傷つくかも。

だから………



「行かなきゃ。みんなを守らなきゃ!」



私がそう言うと、バァバは部屋の奥にある転移装置に連れて行ってくれた。



「本当にいいんじゃな…?」


「はい…行ってきます」



そう言うとバァバは転移装置の操作をしてくれた。



「ガイア様のご加護があることをー。」



その言葉が聞こえたと思ったら視界がグニャンと揺れた。






目を開くと、あまりにも無惨な現状が広がっていた。



最後の砦である扉の前に私は転移したのだが、目の前にはもう敵がいる。


やるしかないんだ、私しか…


脳裏には笑っているスゥ達が浮かぶ。

私には彼らがいる、待ってくれている人がいるんだ!





私は銃を構えて一呼吸おく。

思い出せ、あの頃を。アマテラスを。




引き金を引いて手に振動を感じた時には目の前で敵のロボットが崩れた。


飛び散った液体が服に着くと、ジュッという音を立てた。



それを気にせずにすぐに周りのロボットを一掃する。



かなり感は戻ってきている、大丈夫そうだ。




上を見ると宇宙を背景に敵船が6機ほど、そこから敵がうじゃうじゃと降りてくる。


前みたいに爆弾で片付けた方が…



私は1番近くに倒れているラーファさんに近寄った。



血まみれだし至る所に傷はあるけどまだ息はある。


ポケットからスマホを拝借して喋りかける。



「爆弾と弾をください。少しずつみんなを運ぶので扉も開けておいてください」



どうせテレビに映るカメラのせいで私がここに現れたことはバレてるのだ。



すぐに飛行ロボットが爆弾等を持ってきてくれて、そして扉も人が通れるくらいに開いた。



弓に爆弾を取り付け3機ほど撃ち落とす、落ちてきたロボットも銃で壊してなんとか余裕を作ってからラーファさんを担ぐ。




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