With Live Planet _この星で生きる_
第13章 私の正体
普通に朝ごはんを食べて片付け終わった私はリュウを起こしに行った。
「リュウ、おはよう!起きて〜!」
「…ん~~、おは、よう〜!」
目をこすりながら、にへっと笑ったリュウの頭を撫でて着替えを手伝う。
下に降りると、テーブルにリュウの朝食がのっていた。
「いただきま〜す!」
リュウが朝ごはんを食べている間に部屋の掃除を済ませて、少しまったりする。
「今日、バァバの家に行くけどみんな来る?」
「これからお世話になるから挨拶に行きたいな」
「リュウもついてくぅ〜〜!」
朝ごはんを食べ終わったリュウはもうジャンパーを着ていた。
「早すぎるよ、少し外で遊んでから向かおうか」
外に出た私達は前に遊んだあの公園まで歩く。
何人かの子供も遊んでいて、リュウと一緒に遊んでくれていた。
「ガイア様の目が赤と黒なのは、花凛が黒でガブリエルさんが赤だからなのかな」
スゥにそう言われて思い出すと、確かにその通りだ。
「何でそんなこと知ったの?」
「…QRコード読み取ってみたんだ」
ダメなことをした事を分かっていたので、下を向きながら言うと予想だにしない返事が返ってきた。
「え、今頃⁉︎なんでもっと早くしなかったのさ!」
「えぇ!だってQRコード読み取るのって違反なんでしょ?」
私も食い気味でそう言うと、スゥはポカンとした顔をした。
「えっと…そんな事決まってないはずだけど」
てことは、なんでウリさんはそんな嘘をついたのだろう…。
ウリさんは私が人間ではない事を知っているし、ガイア様の娘な事を知っててもそれを隠す必要はないはずだ。
ガブリエルさんと兄妹なのを隠そうとした……!
ガブリエルさんが私の事を好きなのを知ってたから隠してたとしたら…
私とガブリエルさんの関係は兄妹と言えば、私はガブリエルさんと付き合えなかった。
ウリさんは私の事が好きだと伝えた時、なんでそれを言って敵を減らさなかったのだろう。
それはウリさんが優しいからだ。
「やっぱり憎みきれないな、あの人たちは…」
今は騙されてるだけで、私にくれた愛情は確かにあった事を感じた。