With Live Planet _この星で生きる_
第3章 アースベインという星は
「ーなにこれ、携帯に似てるけど」
それを拾い上げ、少し触ってみる。
やはり携帯に似ているので、携帯と同じ使い方をしてみる
「あ、ついた…この画面は確か…」
私はモニターをタップして、画面を
見比べると全く同じ画面だった。
このモニターを持ち運べるようにしたのがこれなのか。
私はしばらくその携帯もどきを触って性能を確かめていた。
「明日から訓練…死なないといいな」
死なないといいななんて言ってるけど私は何千人、何万人と人間を殺してきた。
だから私にそんなこと言う資格なんかないのかもしれない。
でも生きたかった。
運動が好きだったから、いくらでも走れたし、投げれたし、跳べたし、撃てた。
初めて手にしたナイフも銃も全部全部
重かった。
でもそれを人に向けた時だけ、まるで何も持ってないかのような軽さだった。
私は利き手である右手を握ったり開いたりを繰り返す。