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With Live Planet _この星で生きる_

第11章 愛は狂気に、憎しみは殺意に


アテラスへ


これを読んでるという事は僕はアテラスに酷いことをしたんだね。

殴った?蹴った?暴言吐いた?

本当にごめん、でもどうか恨まないで。

僕は君のことが大好きだ。

それに君の味方だよ。

今は耐えて、僕が正気に戻るまで。


ガブリエルより




綴られた思いは確かに嬉しかった。

でも忘れられないあの瞳、残る鈍い感触と痛み。


信じたい想いと悲しい思いが入り混じる。




分かってる、今はとにかく耐えて信じ続けなきゃ……。


そう思った時私は気を失った。








寝返りを打った時、体に痛みが走ってぱちっと目を覚ました。



身体の周りにはいくらか血溜まりが広がっていた。



血は固まって今は出血してないけど、
それでもかなりの貧血だ。



鉄分取らなきゃ…死んじゃうかも。



そう思い動こうとしたが、手足が痺れていていうことを聞かない。



私はなんとかスマホで救護の人に部屋に来てもらうよう電話した。




それから少しして、救護の人が来てくれた。



「ア、アマテラスさんっ⁉︎どうしたんですか、その傷っ!」


そう言いながらも適切な処置をテキパキとしてくれて、輸血まで行ってくれた。



「今日1日は安静にしなきゃダメかもしれませんね…」



「そうですか…。分かりました、ありがとうございます」



処置が終わると、丁寧に食事まで持ってきてくれて食べさせてくれた。



「何が起こったのですか?」



いつか聞かれると思ってたその質問に私は答えることができない。



「私も何が起こったわからない」



そう答えると、何かを察したのかそれ以上詮索してくることはなかった。



救護の人が帰り、少し経つと私も動けるようにはなった。



口の中が血の味なのでゆすごうと思い、洗面所に向かおうとした時に部屋が荒れてることに初めて気づいた。



思い出の品やファンからもらった物が割れていて、血のシミができている。



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