With Live Planet _この星で生きる_
第11章 愛は狂気に、憎しみは殺意に
「待って!私はやってない!ワンは自分でっ…ゲホッ」
私は今あったことを説明しようと立ち上がったが、ガブリエルさんの殴りがみぞおちに入り再び倒れた。
「…ねぇ、今まで僕ら騙して楽しかった?偉い子のフリお疲れ様でしたー」
前髪を捕まれ無理やり顔を上げられた状態でそう言われ、言い終わるとそのまま勢いよく離され床に顔を強打した。
全身血だらけで、感覚が麻痺する。
「トュー、何があったんだ?」
ラーファさんがトューに聞くと、わざとらしく泣きながら
「部屋に来るようアマテラスさんに言われたので、お姉ちゃんときたらアマテラスさんがナイフ持ってて必死に抵抗したけど、お姉ちゃんがぁぁぁ」
彼女はそう言いながら泣き崩れた。
違う、違う、違う。何もかも違うのに。
「そっか…怖かったね…」
ガブリエルさんが彼女の頭を撫でている事にさらにショックを受ける。
「違う、違うの、信じてよ…私やってないのに…」
私は必死にそういうが聞く耳を持ってくれない。
「アマテラス、お前は最低だ。…トュー、行くぞ」
そう言ってラーファさんとトューが出て行き、リエルさんと2人きりになる。
お願い、これ以上何も言わないで。
「アマテラス、お前って…」
やだ、やだ、傷つきたくない。
酷いこと言わないで、軽蔑しないで。
私の存在を否定しないで。
あなたに言われるのが一番堪えるの。
私の居場所を取らないで。
「ー嘘つきの殺人者なんだね。人間殺すの楽しかったから、アストも殺そうとしてるの?」
あなたは一番私が言われて嬉しいことも、悲しいことも、傷つくことも知ってる。
一言一言が重たすぎるの。耐えられない。
「お前がそういうつもりなら、僕は君のこと殺すから…お前なんか………
あぁ、やめて!その先はお願いだから…
………いらない」
彼が出てくのとほぼ同時に私は泣き叫ぶ。
ぽたぽたと頭から血が垂れるのを気にせず発狂する。
嫌だ、嫌だ、そんなの嫌だ。
私は立ち上がりリエルさんがくれた手紙を開き、読む。